反射炉を鉄腕ダッシュ島で制作!世界遺産にも登録された観光地の場所は?

皆さんこんにちわ。

突然ですが、反射炉ってご存知でしょうか?

現在、大人気TV番組の鉄腕DASHでDASH島に反射炉の設置工事を進めていますね。

反射炉ってなんなのか?どういう原理なのか?また歴史的意味や観光地としてどうなのか気になったので調べてまとめましたので、皆さん一緒に確認していきましょう。

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反射炉というものが必要となった時代背景

反射炉が必要となった時代背景には戦争があります。

反射炉の利用用途は主に金属の融解で、世界的には17世紀末から金属融解用に使われていました。

※最初は錫や銅などでしたが、10年と経たずに銑鉄の融解も始まっています。

皆さんも19世紀初頭にヨーロッパの大半を勢力下においたナポレオンはご存知かと思います。

ナポレオンがヨーロッパを迅速に勢力下におけた理由の一つに自身の用兵に大量の砲兵を配備していたことが挙げられます。

ナポレオン以前の大砲は材料に錫や銅を使っていたため高価な代物でした。

地球上に大量にある銑鉄を使って鉄を製錬できれば大砲も安価に製造できるのですが、問題は錫や銅と違って鉄は融点(金属が解ける温度)が高く加工が難しかったのです。

ところがその問題を解決したのが反射炉で、それを利用してナポレオンは一時代を築くことになりました。

日本では19世紀中頃からペリー来航を機に技術が導入されました。

日本も富国強兵政策の元、大砲の製造に利用しています。

反射炉の仕組み(図解)や原理

まず、そもそも反射炉って何?ってことなんですが、『炉』という名前が付く通り火を利用して高温の環境を作り出すための設備です。

図の通りにドーム状の浅い天井と高い煙突があり、石炭を燃焼する場所と銑鉄を溶かす場所は少し離れています。

反射炉の仕組み

火を燃やすと炎と熱が炉内の天井に反射します。

それを一部部分に集中させることで今までに無い高温の環境を作り出して鉄を溶かすことができます。

このように炎と熱を反射させる仕組みから『反射炉』と名前がついています。

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DASH島で反射炉は作れるのか?材料は?

DASH島で反射炉が作れるのかという疑問ですが、答えは簡単で物理的には作れると思います。

なぜなら必要な材料は煉瓦や石なので問題はないでしょう。

耐火煉瓦さえ作れれば反射炉は作れます。

問題があるとすれば鉄が作れるのか?

という点は問題があるかと思います。

そもそも銑鉄がDASH島にあるのかどうか?と石炭がDASH島にあるのかという問題です。

最悪銑鉄なんかは無くても島なのでゴミが漂着していてその中に金属があるかもしれませんのでそれを溶かして再生利用はできるでしょう。

ただ、石炭はどうかというとおそらく期待できません。

代わりに木炭を作って使うというもの可能性はあるのですが、銑鉄を溶かすには1200℃以上の温度が必要で木炭(黒炭)だと初期燃焼時に1200℃に達する場合もあるようですが溶かしきれるだけの時間燃焼し続けられないようです。

※明確な記述は無かったのですが、石炭だと1500℃程度の燃焼温度のようです。

ですので、もし反射炉を作っても鉄ではなくて他の金属を融解するのか、または石炭を別の場所から持ってくる必要がありそうです。

現存する反射炉はどこ?世界遺産の観光スポットへのアクセス

現存している反射炉は韮山(にらやま)反射炉で日本で唯一になります。

国の史跡に登録されていて世界遺産にも登録されています。

場所は静岡県伊豆の国市になります。

反射炉(韮山)

出典元:ひろさんのブログ

行き方は車かまたは『観光周遊型韮山反射炉循環バス』があるのでそれに乗って行けます。

最寄駅は伊豆長岡駅です。

歩きでも30分位の距離です。

※注意:バスは運行している日、していない日があるので事前に確認しましょう。

土日祝日はが主な運行日です。

また、山口県荻市にも萩反射炉跡があります。

こちらも日本で現存しているものの煙突部分だけであり、また、実際使用されたものではなく試験用に建造されたものではあると言われています。

こちらへの行き方も車か萩駅からのバスで行けるようです。

 まとめ

今回はDASH島で工事している反射炉についてまとめてみました。

・ヨーロッパで発展した技術で銑鉄を溶かすために発達した。

・日本には19世紀中ごろに伝わりいくつかの地に建てられたものの現存は1基で、残り1基は煙突のみ残っている

・現在、観光スポットになっていて世界遺産群となっている。

・DASH村でも金属溶解に使えると思うが銑鉄を溶かす材料が手に入るのか不明。

鉄腕DASHは好きな番組ですし、なんとか成功させて欲しいですね。

今後も楽しみです。

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