つい最近まで人間に最も近い動物はゴリラ(DNA一致率15%)やチンパンジーと言われてきましたが『ボノボ、旧名:ピグミーチンパンジー』という動物が研究されています。
ボノボがどういう動物なのか生態など気になったので調べてみました。
皆さんで確認していきましょう。
ボノボの平均的サイズ
寿命:40年
生息地:コンゴ
体高:120cm
体長:70‐83cm
体重:30‐60KG
ボノボですが、ヒト科チンパンジー属の霊長類です。
生息域はごく限られた地域でコンゴ中西部地域に限られていて食用に狩られていたこともあって生息数は減少しつつあります。
チンパンジーやゴリラなどと比較しても体は小さく、頭も小さいため、脳も大きくはありません。
しかしながら他種と比べて直立二足歩行が得意でまた、言語能力も有していると考えられています。
人間とボノボの境は600万年~700万年前と言われていてゴリラ等は1000万年前に分岐したと言われていてより人に近い存在と言えます。
また、ボノボは旧名からも分かるようにチンパンジーに極めて似た種であります。
異なる点はチンパンジーよりも非好戦的でメスが優位の社会だと考えられる点です。
一般的な霊長類は群れの中で衝突が起きるとオス同士が力比べや威嚇を始めますが、ボノボにはそういった活動がほとんど見られません。
また、オスがメスの後ろをついて歩く等独特な進化を遂げています。
ボノボは絶滅危惧種!志村動物園の絶滅ゼロ部で紹介
1980年代、ボノボは約10万頭いたと推定されています。
2010年頃には2万匹を割り込んでいて2018年現在では1万匹を割り込んでいると言われています。
減少の要因は森林伐採、狩猟、内戦などと様々です。
現在は内戦も終わりましたが建築材のための森林伐採が進み、森林面積が20%減少してしまい大きな影響を与えています。
このまま何もしなければ近いうちに野生のボノボを観察できなくなる日が来るでしょう。
保護区のボノボを観察して分かること
ボノボは他者に対して気配りができる動物であることが分かります。
それは人間にも言える事ですがなぜ人間が利害関係を超えて他者に優しくできたりするのか?その原因の解明にも繋がるそうです。
今までは文化や教育が重要な役割を果たしていたと考えられていますが、もしボノボがそのようなことを自然と行えるということであれば遺伝子的にそういった機構が組み込まれている可能性があります。
それは人間にも言えることなので人間の進化の謎を解明する手がかりになる可能性が高いです。
まとめ
今回はボノボについてまとめてみました。
・体高120cm、70-83cm
・生息数が10000頭を切っていて絶滅危惧
保護活動が功を奏して欲しいですね。